意識している3つのことです。
教える仕事
・自信がないので見てほしい
・専門外なので教えてほしい
・よくわからないからやってほしい
そういったニーズにお答えすることができる専門家という仕事。
様々なニーズに合わせた教える仕事には、これからも一定の価値があり、今後無くなりにくい仕事のひとつだと言えるでしょう。
ただ、私の場合、教えるを減らし、一緒に考えるを増やしていく。
そのような仕事の取り組み方をしています。
何をどう一緒に考えるのか
教えるを減らし、一緒に考えるを増やす。
ただ、一緒に考えるとひと言で言っても、何をどう一緒に考えるのかということついては、具体的にはっきりしない・伝わりにくいことだとも感じています。
見方によっては、無責任ともとれる取り組み方でもあるからです。
そのため、一緒に考えるにあたっては、意識している3つのことがあります。
一緒に考えるために意識している3つのこと
【1】聞くからはじめる
まずは、聞くことから。
・事業がどのような状況か
・儲かっているのかいないのか
という具体的な状況の話から、
・今期(今年)は税金がたくさん出そうな気がする
・今後はこういったことをやってみたい
という想像の話まで、聞くことからはじめます。
ぼんやりと頭に浮かんだことでも、問題ありません。
まずは、自分自身の口で、事業の状態や置かれている状況を語っていただくことが大事です。
【2】資料をつくりすぎない
数字を追っていくと、知っておいてほしいこと・取り組んでいきたいことが、山のようにあることもしばしば。
では、それを全部説明して、行動にうつしていただくのかというと、物理的・時間的に難しい状況であることが多く、正に、絵に描いた餅状態になってしまいます。
ただいたずらに時間を過ごすだけの意味のない議論は、お互いにも避けたいところ。
そうならないためにやっているのが、資料をつくりすぎないことです。
大事なことにフォーカスできていなければ、一緒に考えようとしていること自体、ブレてしまいます。
【3】決定権を持たない
提案はしますが、決定権は持ちません。
こうするのがいいという判断には、なるべく口に出さないようにしています。
決定権はあくまで、先方にある。
これは、決めた先の行動に、本当の価値があることを十分認識していただきたいということがあります。
決めるのも自分、それをやるのも自分です。
【おまけ】合わないと言われたらあきらめる
3つと言いながら、ひとつだけおまけを。
それが、合わないと言われたらあきらめることです。
いくらこちらがいいと思って提案しても、それが合わないということはあります。
そんな時は、そのやり方にこだわることはありません。
みんなにとっていい(と言われている)ことでも、自分には合っていないということを肌で感じて、合わないと主張できる。
経験上、そういった方は、事業を長く続けることができる方です。
その感覚は、大事にしていただかなければいけません。
まとめ
教えてしまったほうが。
一緒に考えるより簡単だから。
例えどんなに斜め上の角度から切り込まれたとしても、できるだけ一緒に考える状況をつくりたい。
そのように考えて、仕事に取り組んでいます。
ただ、こうやって文章にすると、足りていないことも多々あり…。
これからも研鑽の日々です。
◉編集後記◉
子供たちのリクエストでプールへ。好き勝手やってくれるので、私も自由な時間が持てるようになりました。