同じようで違います:整理されたデータと分析されたデータ

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日々帳簿をつけたり、決算をしていくと事業についてのたくさんのデータが集まってきます。整理されたデータと分析されたデータの決定的な違いは、ここにあります。

整理されたデータ

事業についてのデータといえば、代表的なものは売上でしょう。売上を種類ごとに分けて、グラフを作成してみます。

【例】飲食店で、売上は3種類(フード売上・ドリンク売上・テイクアウト売上)営業時間は11:00〜20:00です。

1日の売上を円グラフにするとこんな感じ。

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このグラフでそれぞれの売上のボリュームがわかります。

「やっぱり、フード売上が多いか。テイクアウト売上も結構あるな〜」

ここまでが、整理されたデータです。

思いつきが事業を変える

事業には、「思いつき」が必要です。

「思いつき」で前に進める経営者の方は、事業を成功させることができているという実感もあります。後から聞いて「あれって、思いつきだったのか・・・」ということもよくあるからです。

「思いつき」は、きちんとした表現をすれば「仮説」です。

事業を成功させる経営者の方は、この「仮説」の立て方が上手い。「◯◯を☓☓すれば、□□が△△になる」というイメージを直感で描くことができます。

ただ、「仮説」のまま前に進むのは、あまりに不安があります。この「仮説」を検証するためにあるデータが、分析されたデータです。

つまり、整理されたデータに「仮説→検証」の要素を加えることによって、分析されたデータになるということです。

ここでは、「営業時間を1時間長くすれば、売上が増える」という仮説を検証してみます。

分析されたデータ

整理されたデータであれば、売上のボリュームしかわかっていません。そのため、営業時間をどう長くすれば、効率よく売上が増えるかという見方ができません。

今回の場合は、これに時間の概念を入れてみます。すると時間ごとに、このような分布が出てきました。

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このデータによって、営業時間をどのように長くしたらいいかがわかります。売上を増やしたいのなら、単価の高いフード売上の増加を目指して、営業時間を後ろに(20:00を21:00に)伸ばしてやればいいということです。

このようなデータが分析されたデータです。決定的に違うのは「仮説」の有無。「仮説」がなければデータは眺めるだけのデータ(整理されたデータ)になってしまいます。

まとめ

整理されたデータを眺めるだけなら、話はそこで止まったままです。何かをはじめるときには、まず「仮説」を立ててみましょう。「仮説」を立てることができたら、それを検証する分析されたデータに結びつけるための用意をしてあげることができます。

ただ、いくら分析されたデータを出したとしても「でも、やる!」という経営者の方のほうが、分厚い壁を突き抜けていってしまうこともあります。それが経営の面白いところですよね。

経営のことについては、こんな記事「こうしたから抜け出せた:事業がトンネルに入ったと感じたとき考えておくべきこと3つ」も書いています。

 

 

◉編集後記◉

HONNEというイギリスの2人組が、かなりおしゃれ。
これはホンネと読んだらいいらしいです。


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