年末調整・確定申告書の書き方:どうする?1円未満の端数処理

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年末調整や確定申告をしていると出てくる1円未満の端数。たかが1円ですが、されど1円です。どのように計算しておくのがよいのでしょうか。

1円未満の端数が出てくるとき

よく出てくるのが生命保険料控除です。

新生命保険料、介護医療保険料又は新個人年金保険料を支払った場合、次のような計算式で控除額を計算します。

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例えば、新生命保険料を55,555円支払っている場合、計算式に当てはめると33,888.75円

1円未満(0.75円)の端数が出てきます。

この場合は、

33,889円

1円未満の端数は切り上げになります。

参考資料:国税庁HP『年末調整のしかた❒』>Ⅲ 2-3 保険料控除申告書の受理と内容の確認>生命保険料の控除額の計算

その他に1円未満の端数が出やすいもの

その他に1円未満の端数が出やすいものには、こういったものがあります。

【所得控除】

①雑損控除

②医療費控除

③地震保険料控除

【税額控除】

①配当控除

②外国税額控除

さらに、1円未満の端数が出るのは控除額の計算ばかりではありません。

一時所得などの

所得金額の計算時

にも出てくることがあります。

つまり、所得に対して

プラスのインパクトになる1円未満の端数

マイナスのインパクトになる1円未満の端数

があるということになります。

基本の考え方

税金計算の基本の考え方として「納税者有利」というものがあります。

1円未満の端数には、

所得に対して

プラスのインパクトになるもの

マイナスのインパクトになるもの

があることは前述しました。

これに「納税者有利」の考え方をかけ合せると、

1円未満の端数は常に所得に対してマイナスのインパクトになるよう

に持っていけばいいということになります。

ちょっとややこしくなってしまいましたが、

まとめると

「計算上1円未満の端数が出たら、自分が有利なように切り上げ又は切り捨てすればよい」

ということになります。

これは色々な場面で応用が効きますので、頭の片隅にでも置いておくと便利です。

ただ、内容によっては「1000円未満切捨」「100円未満切捨」など端数処理の指示が入っているものがあります。

その場合は、指示にしたがって計算するようにご注意ください。

まとめ

実際には、1円未満の端数がどちらに向いていても、最終的な税額にはほとんど影響がありません。

でも、たかが1円、されど1円です。

細かいことですが、計算をしているとちょっとしたストレスですよね。

この考え方を持っておくと、そのちょっとしたストレスを減らすことができますよ。

年末調整や確定申告をされているなら、あんな記事「年末調整直前!よくある勘違い:勤労学生控除が使えるとき」やこんな記事「子供がいなくても受けられます:寡婦控除の要件を確認しておきましょう」もお役に立つかもしれません。

 

 

◉編集後記◉

いただいた新高梨(にいたかなし)大きいので興味本位で計ってみると1.1kgもありました。重たい!


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