とっつきにくい相続用語:「寄与分」と「特別受益」

2DD97B52-6AAF-42C0-BE61-742FA2A5460F相続がとっつきにくい原因のひとつに使われている用語が難しいということがあります。今回は、「寄与分」と「特別受益」についてピックアップしてみます。

寄与分

「寄与分(きよぶん)」とは、亡くなられた方の財産の維持や増加に貢献した人に、本来の相続分に上乗せして与えられる相続分のことです。

例えば、

・親が営んでいた事業所に勤め、その事業を支えてきていた子

・親に介護が必要な状態になったため、仕事を辞め、介護に専念した子

などが該当します。

亡くなられた方の財産について、人的にも資金的にも影響を与えていたという事実があると認められやすいですね。

特別受益

「特別受益(とくべつじゅえき)」とは、特定の相続人が他の相続人に比べて高額の資産、資金をすでにもらっていたとき、そのもらっていた財産のことをいいます。

住宅用の資金や資産(土地)、高額な進学費用などがこれにあたります。

相続財産の前渡しともいえますね。

この特別受益について、話し合いがつかなかった場合、

もらった分を相続財産に加えて各人の相続分を算出

特別受益を受けた人はその分を算出した相続分から差し引く

という計算をしたりもします。

これを「特別受益の持ち戻し」といいます。

理解のヒント

相続人には、それぞれの権利、主張があります。

法律は、それらがなるべく平等になるように構成されています。

そのため、両面から調整をかけるような規定が存在している。

そう理解しておくと、一方的な主張だけが通らないことに気がつきます。

一方が寄与分だけを主張したら、もう一方は特別受益について言及できるといった具合ですね。

まとめ

相続の話し合いの場面では、

「私には寄与分がありますから」

このような用語が当然のように使われ、話し合いが進んでしまうような場面があるかもしれません。

もちろん、知らない・知っているというだけで、相続の有利不利が決まるわけではありません。

ただ、知らないということだけで話が納得のいかない方向に進んでしまわないよう、「寄与分」と「特別受益」については、頭の片隅にでも置いておくとよいかもしれませんね。

 

 

◉編集後記◉

今、気に入って聴いているのがJordan Rakei。ファンクテイストのものでも落ち着いていて聴きやすいです。

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