消費税の素朴な疑問:そもそも何で2年前の売上を見るの?

スクリーンショット 2016-03-30 17.42.37明日(2016.3.31)は、個人事業者の方の平成27年分消費税の申告期限です。2年前の売上が1,000万円を超えている事業者の方は、申告が必要ですね。では、そもそも何で2年前の売上を見るのでしょうか。

2年前

売上が1,000万円を超えると消費税を納めなければいけなくなるというのは、よくよくご存知のことだと思います。

ただ、この「1,000万円を超える」タイミングは、消費税を納める年からみて、2年前を指します。

平成27年分であれば、平成25年分の売上がどうだったかで決まりますね。

この2年前の売上を見るという考え方、消費税の仕組みをちょっとわかりにくくしていることのひとつです。

1,000万円?じゃあ超えた時に納付すればいいんじゃないの?

少なくとも次の年でよくない?

と思ってしまいますよね。

そもそも何で2年前の売上を見るのでしょうか。

準備が必要

まずは、1,000万円が超えた年にいきなり消費税を納めなければいけないというパターンで考えてみます。

消費税を計算するには、それなりの準備が必要です。

原則は、仕訳ごとに消費税がかかるものとかからないものを判定し、その積み上げによって税額を算出する。

これは、事前にそのつもりで準備していなければ、短期間ですぐにできるものではありません。

そのために準備期間として2年が設けられています。

では、次の年にすればどうでしょうか?

始まっている

年間の売上が1,000万円超えたことがきちんとわかるのは、早くても翌年の1月1日です。

わかったときにはすでに2月、3月だということもあります。

これでは、1年のうちに十分に準備ができない期間が、できてしまいます。

また、消費税には申告方法を選ぶための届出書が存在します。

それらの届出書は原則、対象になる年が始まる前までに提出しておかなければいけません。

例えば、

平成27年の売上が1,000万円を超えた

それがきちんとわかるのは、平成28年1月1日以降

平成27年12月31日までに届出書を出したくても出せなかった

という状況が起こります。

この届出書の提出タイミングからも、次の年(1年前)では間に合わない。

結果、2年という期間が設けられているともいえます。

まとめ

現行(2016.3.30)の制度では、2年前だけでなく半年で判定する特定期間というものが存在します。

消費税の納税義務:特定期間のポイントとよくある勘違い

この場合は、その年の6月までで判定し、翌年から消費税を納めるようになります。

これも考え方は同じです。

準備をしたり届出をしたりするために必要な期間に(少し短いですが)半年間を設けているということになります。

消費税を納めなければいけないかどうかは、その年の資金繰りに大きく影響します。

特に課税と免税を行き来しているような事業者の方は、「各年が課税か免税か」これだけを別に管理し、確認できるようにしておくことをおススメします。

そもそも、なぜ消費税を納税しなければいけないの?

こちらの記事「個人事業主の申告:どうして消費税を納税しないといけないの?」も参考にしてみてください。

 

 

◉編集後記◉

春休み3日目ですが、お昼ごはんのメニューはすでにネタ切れの感が…どうしましょう^^;

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