暦年贈与サポートサービス:利用の流れとポイント

スクリーンショット 2016-06-08 8.13.27暦年贈与(れきねんぞうよ)サポートサービス。国税局からの事前照会に対する文書回答事例が出たことによって、より使いやすくなりました。利用の流れとポイントです。

暦年贈与サポートサービス

暦年贈与サポートサービスは、銀行に提出した贈与契約書を元に、その銀行内の預金口座間で、贈与をする人→贈与を受ける人へのお金の贈与を完結させてしまおうというサービスです。

手続は、銀行主導で行い、贈与をする人と贈与を受ける人の両人が、その銀行に預金口座を持っていれば、サービスを利用することができます。

※それぞれの銀行によって利用の要件があります。また、銀行の手数料がかかります。

利用の流れ

利用の流れを簡単な図にすると、このようになります。

スクリーンショット 2016-06-08 6.16.00

ここで疑問に思うのが、

なぜ国税局への照会が必要だったのか?

ということです。

暦年贈与は、1年ごとに行う贈与です。

これを、銀行とサービス契約することで、複数年の贈与を約束することにならないか?ということが問題になっていました。

例えば、1年間では100万円の贈与であっても、それを5年間の約束にすることで、最初の1年目に500万円の贈与があったと見られてしまうということですね。

これについて銀行は、

・贈与契約は毎年すること

・年によっては、してもしなくてもいいこと

・贈与契約書の提出は、年ごとに提出期間が決められていること

などの要件を出すことでクリアしました。

今回、国税局からも文書回答で認められたかたちになっています。

利用のポイント

【1】110万は贈与を受ける人の枠

意外と忘れやすいのが、110万の基礎控除(税金がかからない金額の範囲)は、贈与を受ける人の枠だということです。

例えば、父親、母親からそれぞれ100万円づつ贈与を受けたとします。

この場合、それぞれが110万以内に収まっているから大丈夫とはなりません。

200万−110万=90万に税金がかかります。

【2】特別受益

特別受益(とくべつじゅえき)とは、特定の相続人が他の相続人に比べて高額の資産、資金をすでにもらっていたとき、そのもらっていた財産のことをいいます。

このサービスを、他の相続人の方が知らないうちに利用していると…

相続のとき問題になることがあるかもしれません。

【3】相続時精算課税制度を利用している人

相続時精算課税制度をすでに利用している場合、暦年贈与に戻すことはできません。

このサービスを利用することは、できないということですね。

まとめ

暦年贈与サポートサービス。

贈与をしようと思っているけれど、手続きをするのをつい忘れてしまうという方には、とても利用しやすいサービスかもしれません。

ただ、贈与には相続とからんだデリケートな問題もあります。

あっちはしていたのに、こっちはしてもらってない。

などなど、色々と問題も出てきそうです。

どちらにしてもまずは、関係する人みんなで話し合うことが基本ですね。

こういったメニューもやっています。あしたの相続カンファレンス❒

 

 

◉編集後記◉

めだかプールを掃除。きれいになりました。水草ももらってきたので、卵を生むかもしれません。

こちらにも参加させてもらっています。
にほんブログ村 士業ブログ 税理士へ


にほんブログ村 士業ブログ 税理士へ