セルフメディケーション税制(医療費控除の特例):気になる3つの点

スクリーンショット 2016-07-05 12.46.16平成28年税制改正で打ち出されたセルフメディケーション税制(特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の医療費控除の特例)。現時点(2016.7.5)で気になる3つの点です。

セルフメディケーション税制

セルフメディケーション税制(特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の医療費控除の特例)は、

健康の維持増進及び疾病の予防への一定の取り組みを行う個人が、

平成29年1月1日以降に、

スイッチOTC医薬品を購入した場合、

その購入費用について所得控除を受けることができる制度です。

スイッチOTC医薬品

スイッチOTC医薬品とは、要指導医薬品及び一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品のことをいいます。

具体的には、厚生労働省から「スイッチOTC医薬品有効成分リスト」というものが出されており、それらの有効成分を含む医薬品が対象になります。

例えば、こちらのバンテリンコーワクリームEX(興和株式会社)は、

有効成分のインドメタシンが含まれているため、対象になるといった具合です。

対象品目一覧は、厚生労働省HP:セルフメディケーション税制(医療費控除の特例について)❒に掲載されています。

気になる点

①集計が面倒?

薬局で購入するのは、スイッチOTC医薬品ばかりではありません。

最近では、大型ドラッグストアで、シャンプーや洗剤などの生活必需品を一緒に購入することも増えました。

その場合、スイッチOTC医薬品だけ抜き出して集計する手間がかかります。

レシート上でそれだけを集計した合計額欄があれば、その手間は少し減りますが、薬局によって対応がわかれるところです。

②どうやって見分けるの?

対象品目になるスイッチOTC医薬品と、対象品目にならない医薬品が混ざっている場合、対象品目かそうでないかを区別する必要があります。

対象品目一覧が公表されているとはいえ、実務的には、こちらもレシートで分かれていない限り、消費者側で判断していくことは困難です。

③選択適用

セルフメディケーション税制(特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の医療費控除の特例)は、医療費控除の特例という位置づけです。

従来の医療費控除を選択する場合には、この特例は使えません。

そうすると、せっかくかけた手間が無駄になるということも考えられます。

まとめ

セルフメディケーション税制(特定一般用医薬品等購入費を支払った場合の医療費控除の特例)は、

適切な健康管理の下で医療用医薬品からの代替を進める

という目的があります。

ただ、現状の制度では、

その目的は果たせるかな…

という感じですね。

 

 

◉編集後記◉

昨日は、鳥取県倉吉市へ。一般社団法人、一般財団法人、信託についての一日研修でした。


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