気をつけておきたい消費税の処理:保険金と修理代がある場合

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保険金をもらって建物や車を直した。気をつけておきたい消費税の処理があります。

保険金をもらった

・建物が被害にあって保険金をもらった

・車で事故に遭い保険金をもらった

事業をしていると、保険会社から保険金をもらうということがあります。

この保険金に、消費税はかかりません。

「保険事故の発生に伴って受け取る保険金は、資産の引き渡しがないため資産の譲渡等の対価に該当しない」

という取扱いがあります。[消費税法基本通達5-2-4]

簡単に言うと、

「相手に物を渡したり、何かをしてあげてもないのにもらえたお金には、消費税はかからない」

という取扱いです。

消費税は、かからない処理(不課税・対象外)になります。

修理代がありませんか

もらった保険金には、消費税はかからない(不課税・対象外)。

で、問題ないのですが、少しだけ気をつけておきたいことがあります。

それは、修理代がある場合。

被害や事故に遭って保険金をもらっている場合、その保険の対象になったものを直していることが一般的です。

このような処理をしてしまっていないか気をつけておきましょう。

具体的な例

【例】

事業所の倉庫が台風の被害に遭い、保険会社から保険金100万円をもらった。この倉庫を直すために80万円の修理代がかかっている。

通常の処理は、このようになります。

①保険金が入ってきたとき

(借方)現預金 100 /(貸方)雑収入 100

②修理代を支払ったとき

(借方)修繕費 80 /(貸方)現預金 80

ここで経理に慣れた方なら、

「このままじゃ、雑収入がふくらんでしまうな…。そうだ、保険金と修理代と相殺して入金したという処理にしよう」

と思うかもしれません。

そうすると、このような処理に。

③保険金と修理代を相殺して、余ったお金を収入にする

(借方)現預金 20 /(貸方)雑収入 20

雑収入が減りました。

この処理でも、事業の利益を計算するには問題ありません。

雑収入100−修繕費80=20も、雑収入20も結果が同じだからです。

ただ、問題は消費税です。

前述した保険金をもらっても消費税はかからないということから、相殺後の雑収入20を消費税がかからない処理にしてしまう。

すると、

・雑収入100の消費税0

・修繕費80の消費税6

・雑収入20の消費税0

になってしまいます。

消費税が6引けるところを、0(何も引かない)処理にしてしまう。

こういったこともありますので、少し気をつけておきたいところです。

※科目同士で相殺する場合も、気をつけておかないと同じ現象が起こることがあります。

まとめ

保険金と修理代がある場合の気をつけておきたい消費税の処理。

本来引けるはずの消費税が、引けれていないという状況が出てきてしまいます。

細かなところですが、もし心当たりがあれば見直しをしてみてくださいね。

※消費税が本則課税であることを前提にしています。簡易課税の場合、実質的な影響はありません。

消費税の処理については、このような記事「棚卸資産と消費税:免税→課税→免税になるときの注意点」もお役に立つかもしれません。

 

 

◉編集後記◉

昨日は子供たちのサッカーの日。練習終わりにうどんを食べた後、カレーも食べるって…おそろしや^^;


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