個人事業主の確定申告:事業用資産を売却した場合

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個人事業主が事業用資産(車や機械、什器など)を売却した場合、どういった申告をすればいいのでしょうか。

事業所得ではない

事業に使っている車や機械、什器などのいわゆる事業用資産

個人事業主の場合であっても、こういったものを売却することがあります。

特に、車などは何年かごとに乗り替えるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この事業用資産を売却したときに出た所得

まずは、

事業所得ではない

ということを認識しておいていただかなければいけません。

譲渡所得(じょうとしょとく)

個人事業主が確定申告する所得税。

その計算方法は、

別々の袋に入れたものを

振り回して(計算して)

それぞれ出てきたものを、大きい袋に入れ替え

また振り回して(計算して)

出す

そんなイメージです。

事業用資産を売却したときは、譲渡所得(じょうとしょとく)になり、これは事業所得とは別の袋です。

事業所得とは一緒にせず、譲渡所得という別の袋で計算するようにしなければいけません。

計算方法

譲渡所得は、

収入金額 −(取得費 + 譲渡費用)

という計算式で算出します。

事業所得は、

収入金額 − 必要経費

という計算式で算出しますので、引き算で出すということに変わりはありません。

ただ、譲渡所得の場合

・短期(5年以下)と長期(5年超)に細分化される

・短期・長期合わせて特別控除50万円がある

・長期は2分の1になる

などの特別に設けられている計算もあります。

ちょっとややこしくなってきましたので、シンプルにした例を出してみます。

【例】

個人で運送業を営んでいる個人事業主のAさん

3年前に買ったトラックを200万円で売却、新しいトラックの購入代金に当てました。

トラック

・購入金額300万円

・減価償却費(事業の経費にしたもの)180万円

・売却にかかった手数料 5万円

(計算式)

200 −(120※+5)− 特別控除 50 = 25万円 → 譲渡所得(総合短期)

※300−180=120

新しいトラックは、事業所得の資産として計上し、減価償却を行います。

まとめ

個人事業主が事業用資産(車や機械、什器など)を売却した場合、どういった申告をすればいいのか。

まずは、

事業所得ではない

という認識を持ちましょう。

そのうえで譲渡所得(じょうとしょとく)について考えてみる。

・特別控除があるため、所得が出ない。

・逆に損失(マイナス)が出るので、事業所得のプラスと通算ができる。

・長期(5年超)の場合は、特別控除後の所得を2分の1する。

といったあたりがポイントです。

いずれにしても、事業所得と譲渡所得。

別の袋にわけるという入り口を間違えないように注意しましょう。

 

 

◉編集後記◉

少し離れた友達の家に遊びに行くという子供を自転車で送り迎え。秋の風が気持ちよかったです。


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