フリーランス・個人事業主の確定申告:会計ソフトを使わずに青色申告ってできるんですか?

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結論からいくと、できます。

個人の青色申告

フリーランス・個人事業主が
青色申告をはじめるための壁(要件)はいくつかありますが、
その壁のひとつが「記帳方法」です。

青色申告をする場合の記帳のしかたについては、
国税庁の手引き(パンフレット)にこのように記載されています。

青色申告の方は、「資産、負債及び資本に影響を及ぼす一切の取引を正規の簿記の原則に従い、整然と、かつ、明瞭に記録し、その記録に基づき、貸借対照表及び損益計算書を作成しなければならない。」と記帳方法が規定されています。「正規の簿記」とは、損益計算書と貸借対照表が導き出せる組織的な簿記の方式をいい、一般的には複式簿記をいいます。(国税庁「帳簿の記帳のしかた−事業所得者用−」から引用)

少し(いやかなり)読みにくいですが、
内容をシンプルにすると

取引をきちんと記録して、
それに基づいた貸借対照表と損益計算書が作成できればいい

ということが書かれています。

方法は強制されていない

ここで、よくいただくのが

青色申告は、会計ソフトを使ってやるんですよね?

というご質問。

これについては、

そんなことはありませんよ

という回答になります。

前述した「記帳方法」にも、

・会計ソフトを使って

とは、書かれていませんね。

結果は求められていますが、
方法を強制されている訳ではありません。

その方法は、申告者(納税者)に委ねられています。

7つのチェックポイント

ただ、

だから何でもいいんです

というだけでは、
回答になっていませんね^^;

何でもいいというのは前提として、
間違いなく会計ソフトを使ったほうがいい
という場合もありますので、
以前も記事にした会計ソフトを使ったほうがいい
チェックポイントを7つあげてみます。

【1】人を雇ったとき

人を雇った場合、
人にかかわる処理項目がどうしても増えはじめます。

具体的には、給与引き去りによる税金などの預り金、
法定福利費や福利厚生費などの経費の増加。

会計ソフトを使ったほうが対応しやすいです。

【2】事業とプライベートが一体のとき

事業とプライベートが一体になっている場合、
経費の把握をより広い範囲で行わなければいけません。

また、家事按分をしなければいけない項目が多くなり、
その計算をしてくれる会計ソフトを使うのが便利です。

【3】固定資産が多くなったとき

通常の会計ソフトには、
固定資産を管理する機能がついています。

減価償却費の計算の手間が減る。
それだけでも会計ソフトを使う価値はあります。

【4】売上が1,000万超えたとき(消費税)

申告方法にもよりますが、消費税は、
取引ごとにその判断をしていかなければいけません。

消費税の計算は、
会計ソフトを使ったほうが断然やりやすいです。

【5】計算が頻繁に合わないとき

青色申告は、
左(借方)と右(貸方)が合わなければ計算が終了しません。

この計算が合わないということが頻繁にあるようなら、
それをチェックしてくれる会計ソフトを使ったほうがラクです。

【6】科目がたくさんになったとき

科目が10個、20個となってくると
科目の集計をとるだけでも大変です。

会計ソフトなら、その集計が簡単にできます。

【7】繰越が面倒だと感じたとき

青色申告は1年で終わりではありません。
申告した数字はずっと続けて使っていきます。

そのため繰越という作業が必要になるのですが、
これがわりと面倒です。

会計ソフトなら、繰越は自動で行ってくれます。

まとめ

フリーランス・個人事業主の確定申告

会計ソフトを使わずに青色申告することは、
もちろんできます。

その場合は、

・手書き

・表計算ソフト

などで
記帳するのが一般的ですね。

ただ、
間違いなく会計ソフトを使ったほうがいい
という場合もあります。

前述したチェックポイントに
当てはまるものがないか確認してみてください。

大きな視点でいくと、

以前(2,3年前)より、記帳にかける時間が明らかに増えてきているなぁ

と感じた時は、
会計ソフトを使ったほうがいい時期
といえます。

 

 

◉編集後記◉

愛媛の実家から大量のみかんが届きました。時期的には、一番おいしい時期です。


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