【2016(平成28)年分確定申告】よくある勘違い:医療費は10万円ないと控除にならない

所得金額から一定額を控除できる「医療費控除」10万円ないと控除にならないと思っていませんか?

医療費控除

支払った医療費の金額に応じて
所得金額から一定額を控除できる「医療費控除」

支払った医療費の金額には、

10万円

という目安があることは
よく知られているところです。

10万円ないから対象にならないか〜

確定申告時期になると、
そういう話をよく聞くことがあります。

これは、控除額がこのような計算式で
算出されるようになっているからです。

(その年に支払った医療費の総額)-(保険金等で補填される金額)-(10万円)

この最後に引いている10万円

これが、

10万円ないから対象にならないか〜

の原因になっているものです。

でも、前述した計算式。

本当は、正しい計算式ではありません。

10万円か総所得金額等の5%

前述した「医療費控除」の控除額を計算する計算式

正しくは、このようになっています。

(その年に支払った医療費の総額)-(保険金等で補填される金額)-(10万円または総所得金額等の5%のうちいずれか少ない金額)

10万円という金額基準のほかに、
総所得金額等の5%という基準があります。

この総所得金額等

具体的には、

確定申告書Aなら第一表の⑤の欄

確定申告書Bなら第一表の⑨の欄

を指します。

※正確には、他の特殊な所得金額も加えますが、大抵の目安は、上記の欄に記載されている金額での判断で大丈夫です。

この欄に記載されている金額の5%

つまりは、
この欄に記載されている金額が200万円以下なら、
支払った医療費が10万円なくても、
医療費控除の対象になる可能性があります。

今年がたまたまでも

これは、

・今年たまたま高額な機械が壊れて廃棄損が出た

・去年からの売掛金が今年になってもらえなくなり損失が出た

という状況でも、かまいません。

あくまで、対象とする年の総所得金額等で判断します。

また、対象となるのは、
本人と生計を一にする配偶者とその他の親族です。

ご自身分だけでは足りなくても、

家族全員分集めれば対象になる

ということもあるかもしれません。

まとめ

確定申告でよくある勘違い

医療費控除の10万円というのは、
正しくは、

10万円または総所得金額等の5%のうちいずれか少ない金額

です。

特に、今年がたまたまという特別な事情があった
フリーランス・個人事業主の方は、
10万円ないというだけで、
医療費の領収書を捨ててしまうのは
時期尚早かもしれません。

決算が終わって、
申告書を作成するまでは取っておくことを
おすすめします。

来年(平成29年1月1日)からは、
従来の「医療費控除」に加えて、
「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」が始まります。

この制度は選択制になりますが、
より控除になる対象範囲が広がりますので、
今まで医療費控除は関係ないと思われていた方も
対象になる可能性が高くなります。

手間と効果のバランスになりますが、
こちらにも注目しておく必要がありそうですね。

 

 

◉編集後記◉

昨日は、ヒマを持て余していた次男と自転車で。7,8キロはあったと思いますが、よくついてきました。


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