実際の原価と見積もり原価:どちらに時間をかけていくか?

実際の原価を正しく計算するよりも、見積もり原価の精度を上げていくほうが大事です。

実際の原価

原価(げんか)とは、
商品やサービスを生み出すために直接必要な経費の総称です。

・販売業なら仕入原価

・製造業なら製造原価

・建設業なら工事原価

という名称で表現されたりもしますね。

この原価の数値

事業活動に大きな影響を与えるとても重要な数値なのですが、
その計算には、とても手間がかかります。

特に製造原価や工事原価は、

まずは、

・何を原価とするか

・どこまでを原価とするか

という判断が難しく、

また、

・商品ごと

・現場ごと

・時期のズレ

などを考えていくと…

実際の原価を正しく計算しようとすれば、
その手続にかなりの時間と手間をかけなければいけません。

見積もり原価

一方で見積もり原価は、
その名のとおり見積もった原価です。

バーチャル(仮想)という言い方もできますね。

実際の数値を出すのではなく、

どのくらいかかりそうか?

という仮の数字を追っていきます。

仮なので、
その数字に確かな根拠はありません。

そんなあやふやな…
という声が聞こえてきそうです。

ただ、
実際の原価と見積もり原価

どちらに時間をかけていくか?

と問われたら、
間違いなく見積もり原価だとお答えします。

精度を上げていくことが必須

見積もりは、仮の数字。

ただ、いくら仮だと言っても、
ものすごく適当では役に立ちません。

見積もり原価を出すなら、
精度を上げていくことが必須です。

最初は、

・経験

・勘

・感覚

を働かせてもかまいません。

見積もり原価で「仮説」を立て、
実際の原価で「検証」する。

その繰り返しで見積もり原価の精度は上がっていきます。

実際の原価の数値の正しさばかりを追っていても、
それは過去の数字です。

実際の原価を把握するための時間の2割でも、
見積もり原価を出す時間に回してみる。

数字を見る視点は、確実に変わります。

まとめ

実際の原価と見積もり原価

どちらに時間をかけるか?

と問われたら、
間違いなく見積もり原価だとお答えします。

ただ、
なんとなく見積もりを出しただけでは意味がありません。

見積もり原価で仮説を立て
実際の原価で検証し、その精度を上げていく

そのための時間を確保するだけで、
数字を見る視点は確実に変わります。

未来に向かっていく経理をしましょう。

 

 

◉編集後記◉

昨日は、夕方に租税教室の打ち合わせ。ショッピングモールを思わせるような面白い作りの学校でした。


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