請求額と入金額に差がある?:それは源泉徴収された所得税かもしれません

個人に支払った報酬・料金等からは、所得税を源泉徴収しなければいけないことになっています。

個人事業主(フリーランス)なら

請求した金額と入金された金額に差がある。

よくあるのが、
振込手数料を差し引かれて入金されている場合

例えば、108,000円の請求に107,460円の入金

請求した金額(108,000円)と
入金された金額(107,460円)に差(540円)があります。

これは、振込手数料を差し引かれて
入金されているということで間違いなさそうですね。

でも、そうではなさそう?

もっと金額の差が大きい?

あなたが個人事業主(フリーランス)なら、
こういったことが影響しているかもしれません。

源泉徴収(げんせんちょうしゅう)

特別な場合を除き給与の支払者は、
個人に対して支払った報酬・料金等から所得税分を預り、
それを税務署に納付しなければいけません。

これを

源泉徴収(げんせんちょうしゅう)

といいます。

個人事業主(フリーランス)の方で、

・請求した金額と入金された金額に差がある

・しかも、その差は振込手数料の差ではなさそう

という方は、入金時にこの源泉徴収をされている可能性が高いです。

報酬を支払ってくれた相手から
『報酬、料金、契約金及び賞金の支払調書』
という書類が送られてきている場合はその書類を。

送られてきていない場合でも
支払われた報酬の明細がわかるものを。

何もない場合でも
計算をして

国税庁HP:タックスアンサーNO.2795原稿料や講演料等を支払ったとき

確認してみましょう。

さらに、
この源泉徴収された金額。

引かれっぱなしで終わりではありません。

源泉徴収は、自分が支払う予定の所得税を
相手が前払いしてくれている状態です。

年中と確定申告時にそれぞれ次のような処理をして
きちんと精算するようにしましょう。

年中の処理と確定申告時の処理

【例】株式会社◯◯商会に原稿料108,000円を請求した。源泉徴収された所得税10,210円と振込手数料540円が差し引かれ、残りが入金されている。

年中の処理

明細は、このようになっています。

この明細に対する仕訳はこのように。

「事業主貸」にしてある源泉所得税部分は、補助科目などをつけ他の事業主貸と区分しておいてやります。

補助科目の名称としては「源泉所得税分」「仮払所得税」などがわかりやすいですね。

確定申告時の処理

まずは「事業主貸」に計上してある源泉所得税分を集計します。

この処理のために、年中の処理では、わざわざ補助科目などをつけ、他の事業主貸と区分して集計できるようにしておきました。

集計ができたら、
申告書B第二表の所得の内訳にその内訳を示し、

第一表の㊹に転記します。

この処理をすることで、相手が前払いしてくれていた所得税を
確定した自分の所得税から引くことができます。

きちんと精算ができました。

まとめ

請求額と入金額に差がある?

それは源泉徴収された所得税かもしれません。

年中の処理と確定申告時の処理をすることで
きちんと精算することができます。

特に確定申告時の処理は、忘れないよう注意しましょう。

 

 

◉編集後記◉

昨日は、長男が友だちとスキーに。とても楽しかったようで、来週も行く!と言っていました(^^)


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