税金は、なぜ必要なのか:私が租税教室で高校生に話したこと

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租税教室の講師依頼をいただきました。商業科の高校3年生が対象です。税金は、なぜ必要なのか理解してもらうために、私がお話させてもらったことのひとつを紹介します。

そもそもお金はなぜ必要なのか

税金が必要なものだということを説く前に、まず、お金はなぜ必要なのか考えてもらうようにしました。
欲しいものを買うため、美味しいものを食べるため、楽しく遊ぶため、そんなお金のわかりやすい価値以外に、お金がどんな役割を持っているか考えて欲しかったのです。

あの有名な言葉を

『道徳のない経済は罪悪だが、経済のない道徳は寝言だ』

ビジネスに関わる方なら、一度は目にしたことがあるであろう二宮尊徳(金次郎)の有名な言葉です。いつ見ても心にしみます。色々なことに通じている言葉だと思います。ただ、高校生の前にこの言葉を出してもポカーンです。

具体的なやりとり

具体的なやりとりを通して、理解してもらうようにしました。

私「◯◯君、明日ボランティアで清掃活動をするから朝6時集合、来てくれるよね」
生徒「わかりました(と言ってもらう)」
次の日になったという設定で・・・
私「◯◯君、きれいになったね。明日もやろう。朝6時集合。来てくれるよね」
生徒「はあ、はい(と言わす)」
さらに次の日という設定で・・・
私「◯◯君、掃除はやっぱり気持ちええなあ明日もやりましよう。6時集合」
生徒「別の人を頼んでください(正直に言ってもらう。実際にそう言われました)」
私「そうか。じゃあ来てくれたら1万円あげるよと言ったら?」
生徒「まあ、じゃあ行きます」

お金は何かを続けていくために必要なもの

ボランティア活動は、大事でとても意義のあることだけど、それを無償で続けていくのは難しいということは、理解してもらえました。
そこでお金の登場です。活動を続けていくために、お金がその役割を発揮するということも、わかってもらえたようです。
何かを続けていくこと。その何かは生活や仕事だけでなく、この社会そのものも続けていく必要があって、お金=税金が必要になるんだという話につなげました。

まとめ

高校生に、日本にはいくら借金があって、それを返すためにこれだけお金が必要で、だから税金を集めているんだよといっても、心に響かないのではないかと思います。現実感がないからです。伝え方を工夫しなければ、税金の必要性を理解してもらうのは難しいでしょう。このような伝え方をすることが正解かどうかはわかりませんが、この話が少しでも高校生の心に残ればいいなと思っています。


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