どう費用化していくか:車のメンテナンスパックの経理処理

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車のメンテナンスパックというものがあります。新車購入〜初回車検までというように一定期間の整備代金をまとめて支払うというものなのですが、その経理処理はどのようにしておけばいいのでしょうか。

原則は「前払金」

メンテナンスパックは、一定期間(36ヶ月や24ヶ月)の整備代金をまとめて先に支払っておくものですから、経理処理は原則「前払金」になります。
ちなみに「前払金」と「前払費用」ですが、どちらもお金を払っているけど商品やサービスを受けていないという点では共通しています。特に「前払費用」は継続してサービスを受けている場合に使います。ですのでここでは、「前払費用」よりも「前払金」が適当でしょう。
短期の前払費用(1年ごと毎月継続してるなら払ったときの費用でいいよ)という考え方もありますが、メンテナンスパックは、サービスを毎月継続的に受けている訳ではありません。やはり原則は、お金を払ったときに「前払金」で処理、サービスを受けたときに随時その金額を認識して、費用化という処理の流れになるでしょう。

車の取得金額に含める処理

では、車の購入時に取得金額に含めて処理してしまっておけば?という考え方があります。購入時に取得金額に含めておけば、耐用年数で費用化がされます。実質的には、前払金と同じような処理になるのではないかということです。これはこれで一つの方法でしょう。ただ、この処理には注意点もあります。

注意点とは

①消費税
消費税は、サービスを受けたときの税率を適用するのが原則です。車の購入時とサービスを受けたときの税率が異なっているという場合があるかもしれません。

②初回車検時以降はどうなるか
メンテナンスパックは、新車購入〜初回車検という場合だけでなく初回車検〜2回目車検というプランもあります。その支払いについては、どのように処理するか考えておかなければいけません。

③中古の場合
中古車にもメンテナンスパックをつけるという場合もあると思います。メンテナンスパックの期間よりも耐用年数が短くなるということはまれかもしれませんが、中古の場合は耐用年数が通常よりも短くなりますので、一応気をつけておく必要があります。

まとめ

原則は「前払金」で処理になります。ただ、実務的には、サービスを受けたときがいつか把握する必要があり、その事務手数は煩雑になります。それを考えると、取得金額に含めるというやりかたも一つの方法でしょう。ただ、前述したような注意点もあります。
例えば運送業などで、所有する車が何台もその対象になる場合などは、全体の金額が多額になります。そうなるとやはり個別の管理が必要になるでしょう。それぞれの事業の状況に合わせた処理をしていかなければいけません。


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