いつもの計算と違う?:賞与計算で誤りやすい2つのチェックポイント

時期です。確認しておきましょう。

賞与計算

これからの時期の経理担当者の重要イベントと言えば、
年末調整ですが、

まずは賞与計算から

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この賞与計算。

毎月の給与計算と少し違ったところがあり、
注意していないと誤った計算をしてしまうということもあります。

どこが違っているのでしょうか。

2つのチェックポイントを押さえてみておきます。

2つのチェックポイント

【1】社会保険料

社会保険料(健康保険・厚生年金保険)の計算方法が、
毎月の給与計算とは異なります。

毎月の給与計算の場合、通常は「標準報酬月額」によって、
毎月の社会保険料は固定です。

賞与計算の場合、その社会保険料の金額を
賞与の支給額に応じて計算しなければいけません。

計算方法は、

賞与の金額から1,000円未満の端数を切り捨てた金額「標準賞与額」に、保険料率を乗じる

というやり方をとります。

具体的には、

賞与の金額が300,000円なら、

健康保険 300,000☓10.15%(介護保険が必要ない40歳未満の方の場合)=30,450円※

厚生年金保険 300,000☓18.300%=54,900円※

※会社負担分、被保険者分合わせての金額

という計算になります。

この場合、一般に使用されている保険料額表に同額の「標準報酬」がありますので、
そちらを確認してもかまいません。

ただし、賞与の金額が310,000円だったときは、保険料額表に「標準報酬」の表示はありません。

この場合は、

健康保険310,000☓10.15%(介護保険が必要ない40歳未満の方の場合)=31,465円※

厚生年金保険 310,000☓18.300%=56,730円※

※会社負担分、被保険者分合わせての金額

というように、きちんと料率をかけて計算するようにしましょう。

参考:平成29年9月分(10月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(岡山県)PDF❒

(注)事業所が加入している保険によって保険料率が異なる場合があります。また、1円未満の端数処理についてもそれぞれの事業所で異なる取扱いをしてもよいことになっていますので、あえてここでは記述していません。

【2】所得税

毎月の給与計算の場合、通常は「給与所得の源泉徴収税額表(平成◯年分)」によって所得税の金額を計算します。

これが賞与計算の場合、「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表(平成◯年分)」というものを使います。

『平成◯年分源泉徴収税額表』で言えば、毎月の給与計算で使う「給与所得の源泉徴収税額表(平成◯年分)」の後のページに来るものです。

扶養親族の数と前月の社会保険料等控除後の給与等の金額によって、「賞与の金額に乗ずべき率」を計算し、これを社会保険料等を控除した後の賞与の金額に乗じて所得税の金額を計算します。

まとめ

いつもの計算と違う?

賞与計算で誤りやすい2つのチェックポイント。

賞与計算では、

【1】社会保険料

【2】所得税

2つのチェックポイントを押さえておきましょう。

実際には、給与計算は「給与計算ソフトにお任せ」ということも多いかと思います。

それでも、イレギュラーなことには対応しきれないこともあるでしょう。

ソフトは間違えていなくても、人は間違えているということもありますね(^^)

ポイントを押さえておくと、その誤りが最小限で収まります。

 

 

◉編集後記◉

昨日に引き続き…。これもカッコいいです。


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