ひと月分?いやふた月分?:退職者からもらう社会保険料で押さえておくべき2つのポイント

Skitch

迷った時は…。

ひと月分?いやふた月分?

従業員が退職をする。

社会保険料は、いくらもらえばいいのか。

辞めるタイミングによっては、ひと月分?いやふた月分?

迷ってしまいますね。

今回は、そんなとき押さえておくべき2つのポイントを紹介します。

ポイントその1 喪失日は翌日になる

従業員が退職したとき、社会保険の喪失日は退職日の翌日になります。

例えば、退職日が5月30日ならば、喪失日は5月31日。

退職日が5月31日ならば、喪失日は6月1日といった具合です。

この「社会保険の喪失日がいつになるのか」というのは、社会保険料はいくらもらえばいいのかを考える時に、必ず押さえておきたいポイントです。

ポイントその2 喪失日が月末をまたいでいるかいないか

喪失日が月末をまたいでいるかいないか。

これも、重要なポイントです。

国民健康保険などを含め、社会保険は、月末に入っている保険によって、その月分の保険料をどこに納めるかが決まってきます。

例えば、5月30日が退職日で、5月31日が喪失日であるとすると、31日(月末)は次の保険に入っていることになります。

そうなると、5月分の保険料は、従業員さんが選択した次の保険(国保や任意継続など)で保険料を納めることになるという訳です。

具体例

20日締め25日払いの給与で、5月31日に退職した場合

まず、5月分給与(4/21〜5/20)の支払い(5/25)の時に、4月分の社会保険料ひと月分を預かります。

6月分給与(5/21〜5/31)の支払い(6/25又は任意の日)の時は、喪失日が6月1日で月末をまたいでいる=5月分の社会保険料が必要ということですので、5月分の社会保険料ひと月分を、6月分給与から預かります。

20日締め25日払いの給与で、5月30日に退職した場合

5月分給与(4/21〜5/20)の支払い(5/25)の時は、4月分の社会保険料ひと月分を預かります。

6月分給与(5/21〜5/30)の支払い(6/25又は任意の日)の時は、喪失日が5月31日で、月末をまたいでいないため、5月分社会保険料は預かりません。

末日締め翌月5日払いの給与で、5月31日に退職した場合(ふた月分いる場合)

5月分給与(5/1〜5/31)の支払い(6/5)のとき、4月分の社会保険料を預かっているとします。

5月31日に退職すれば、喪失日は6月1日で、月末をまたいでいます。

この場合は、5月分の社会保険料が必要です。

そこで、4月分と5月分、合わせてふた月分の社会保険料を5月分給与(6/5支払分)から預かるようになります。

まとめ

ひと月分?いやふた月分?

退職者からもらう社会保険料で押さえておくべき2つのポイント。

いかがだったでしょうか。

どのような場合でも、

1.喪失日は翌日になる

2.喪失日が月末をまたいでいるかいないか

この2つのポイントを押さえておくと、整理しやすくなります。

また、その前提として、退職日の決定や届出の提出は、行き違いのないよう確実に行っておく必要がありますね。

 

 

MEMO
この記事は、2015.7.1に更新した記事を加筆・再編集した記事です。

◉編集後記◉

三大グランツールのひとつジロ・デ・イタリアが開幕しています。楽しみがひとつ増えました(^^)


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